TDK(6762)はEVで追い風、海外で活躍する電子部品メーカー!今回はその事業内容や業績、将来性&懸念点について解説します。
●TDK(6762)の事業内容
●TDK(6762)の決算内容
●TDK(6762)の将来性と懸念点
TDK(6762)の好調な業績と事業内容を分析!
TDK(6762)の株価・基本情報
証券コード | 6762 | PER | 15.5倍 |
株価 | 4500円 | PBR | 1.57倍 |
時価総額 | 1兆7495億円 | 配当利回り | 1.54% |
※株価情報等は(2021年11月30日現在)
TDKの現在株価は4500円、時価総額は1兆7495億円で、PER 15.5倍、配当利回りは1.54%となっています。
株価推移を見ていくと、2021年4月〜10月にかけて株価が沈んでいましたが、最近では株価が再び上昇局面に入っていることが分かります。
レーティングに関しては「買い推奨」から引き続き「買い推奨」のままで、目標株価が5667円→6000円と引き上げられました。
TDK(6762)の事業内容!どんな会社?
ではTDKはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
TDKは電子部品メーカーであり、様々なセグメントで電子部品を作っています。
具体的には、電気を貯めたり必要な時に供給したりする積層セラミックチップコンデンサ、データ通信などのノイズを抑えるための薄膜コモンモードフィルタ、温度センサ、磁気センサを作っています。
さらに、データを記録する際につなぐハードディスクの記憶に重要な役割を担うHDD用磁気ヘッドは世界1位のシェアを誇っています。
またそれ以外にも、電気を貯める側面ということでスマホのバッテリーなどに使われるリチウムポリマー電池を大量に生産しています。
各セグメントの売上構成比を見てみると、2021年3月期の通期の売上高については、主にリチウムポリマー電池を主とするエナジー応用製品が売上高全体の半分程度である約7400億円を占めています。
特に注目していただきたいのが営業利益で、営業利益全体のほとんどをエネジー応用製品が占めています。それ以外に主要なものは、受動部品でありこちらも営業利益は黒字になっています。
一方、それ以外の部分は赤字セグメントということでTDKに関してはエナジー応用製品、すなわちリチウムポリマー電池に収益が依存している状態であることが分かります。
実際に上のグラフを見てみると分かりやすいのですが、売上構成比では半分ほどがエネジー応用製品、30%ほどが受動部品となっています。
一方で営業利益に関しては、黒字事業というのがエネジー応用製品と受動部品のみとなっています。
TDK(6762)の決算内容 コロナ禍でも成長!
TDKの決算推移を見ていくと、売上高は長期的に見れば右肩上がりに上昇していることが分かります。
その上で注目したいのが2021年3月までの決算で、コロナのダメージが直撃した環境下でもしっかりと業績を伸ばしていると言えます。
その理由というのは、コロナ禍での在宅ワークの普及により、各社のスマートフォンデバイスなどが売れたことで、それらの電子部品を作っているTDKにも追い風となったからです。
そして今年の決算については、前年比売上高+21.7%、営業利益+40.8%ということでものすごい成長を遂げるような予想となっています。
さらに直近の決算を見てみると、2021年4月から9月の決算では、前年比売上高+24.2%、営業利益+11.9%と増収増益となっています。
そして各セグメントごとの増減率を見ていくと、各セグメントでしっかりと業績を伸ばしていることが分かります。
例えば、コンデンサ関連が+34.8%と大きな成長を遂げており、これは、自動車部品として使われている積層セラミックチップコンデンサの需要が伸びていることが背景にあります。
さらに、エナジー応用製品は+21.7%となっており、これについてはスマートフォンやタブレットなどのIOT機器に使用されているリチウムポリマー電池の需要が伸びていることが理由となります。
コロナ期間でもリチウムポリマー電池がスマートフォンやタブレットに利用され、今現在では積層セラミックチップコンデンサが自動車事業で伸びているということで、withコロナ&脱コロナでも沈まない企業となっています。
このような追い風の事業環境を背景に今年はものすごい成長を遂げていきそうです!
TDK(6762)の今後の懸念点と成長性 EVで追い風!
TDKはコロナ禍でも、在宅ワークの普及によるスマートフォンやタブレットデバイスなどの需要が増えたことで、業績を伸ばしていきました。
しかし、在宅ワークによって急激にこのようなデバイスが伸びてきたことは、一部利益の先食いではないかとも考えられています。
そのため、これらのデバイスの需要が今後減衰してきたときはTDKの決算が沈み込む可能性があり、注意が必要と言えるでしょう。
一方、今後のEV車の普及がTDKにとって大きな追い風になっています。
EV車は様々な電子パーツが必要になってくるため、一台あたりで多くの電子部品が必要となることから、積層セラミックチップコンデンサの必要数が増加してくると予想されます。
ただし、直近の状況だと半導体不足によって自動車メーカーが減産発表していることから少し向かい風になるかもしれないことは少し注意すべき点です。
また、TDKのリチウムチップ電池の技術を生かして、中国のバッテリーメーカーと共同でバッテリーを作っている側面からもEV車が身近になっていく中ではTDKは伸びていく企業と考えられます!
全ての車がEV車になるみたいな未来が来るのであればTDKはものすごい恩恵を受ける企業となってくるでしょう!
TDK(100株45万)を購入するのにおすすめの方法
TDKは現在株価4500円ほど、100株購入するには45万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に45万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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