関東電化工業(4047)はEV・半導体で追い風、割安な日本株!今回はその事業内容や業績、将来性について解説します。
●関東電化工業(4047)の事業内容
●関東電化工業(4047)の決算内容と将来性
●関東電化工業(4047)の配当金
関東電化工業(4047)の好調な業績と事業内容を分析!
関東電化工業(4047)の株価・基本情報
証券コード | 4047 | PER | 9.8倍 |
株価 | 1008円 | PBR | 1.07倍 |
時価総額 | 580億円 | 配当利回り | 1.59% |
※株価情報等は(2021年11月30日現在)
関東電化工業の現在株価は1008円、時価総額は580億円で、PER 9.8倍、ROE6.7%、自己資本比率55.6%、配当利回りは1.59%となっています。
株価推移を見ていくと、ここ1年間で株価が急上昇していることが分かります。(長期的に見ると、横ばいだったり、下がり込んだりという場面もあり)
レーティングに関しては、一番最高格付けのAランクになっており、目標株価は1410円→1510円まで引き上げられています。
関東電化工業(4047)の事業内容!化学品で世界トップシェア!
では関東電化工業はどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
関東電化工業は化学品の製造メーカーです。
事業領域としては、
基礎化学品事業・・・紙・パルプの製造に用いられるか性ソーダ、紙の漂白に使用される次亜塩素酸、エアコン用フロン原料となるトリクロールエチレンなど
精密化学品事業・・・半導体の製造に使用される各種フッ素系ガス、リチウムイオン2次電池に使用される六フッ化リン酸リチウムなど
鉄系事業、商事事業、設備事業
に分けられます!
売上高の構成比を見ていくと、基礎化学品事業が売上高の15%程度、精密化学品事業が70%近くを占めています。
この2つの事業がメインと考えていただいてOK!
この企業の一番注目すべきところは、今様々な製品に使用されているリチウムイオン二次電池に必要な化学品を手掛けているところです!
電池を構成する材料の一つとして電解液というものがあり、電解液中の電解質に六フッ化リン酸リチウムが使われています。
そして、関東電化工業はこの六フッ化リン酸リチウムの世界シェア10%を取っています!
今後リチウムイオン二次電池がEV化などに益々使われることを考えると、関東電化工業の製品の需要は今後も伸びていくと予想できます!
関東電化工業(4047)の決算内容&今後の成長性 EV&デジタル化で追い風!
関東電化工業の決算推移を見ていくと、2020年、2021年は少し沈み込んでいましたが、今年は再び売上高と利益率は回復すると見込まれており、前年比売上高+16.1%、営業利益+55.3%と予想しています。
そして直近の決算では、前年比売上高+14.2%、営業利益+2.2倍ということでものすごい急回復を遂げています。
この背景というのは、「電池材料の六フッ化リン酸リチウムは販売数量の増加により前年同期に比べて増収」と決算短信で述べられています。
このように現在リチウムイオン二次電池の重要がどんどん伸びています!
そしてこのリチウムイオン二次電池の材料である電解質の需要というのは2021年から2030年にかけては3、4倍まで膨らむと発表しています。
シェア10%の商品がここまで伸びるというのはかなり今後の成長が期待できると言えます!
特にEV向けの車載向けのリチウムイオン二次電池は今後間違いなく伸びていく分野なのでこのような事業環境の追い風が吹いてきそうです。
さらにそれ以外にも、半導体を作る上で欠かせない半導体用エッチングガスについては、現在シェア6割以上と予想されています。
半導体事業が今後伸びていくにつれてエッチングガスというのも必ず伸びていくことが期待できます!
このようにデジタル化が進む社会、EV化が進む社会では関東電化工業は材料から社会を支える企業となっています。
関東電化工業(4047)の配当金
配当金については2015年以降増配を続けており、今年に関しては一株あたり16円で配当利回りは1.5%、配当性向は22.3%とまだまだ配当性向にも余地があると言えます。
また減配していないということから、プラスに捉えられる企業姿勢だと言えます!
関東電化工業(100株10万)を購入するのにおすすめの方法
関東電化工業は現在株価1000円ほど、100株購入するには10万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に10万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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