マネックスグループ(8698)は仮想通貨銘柄の日本代表株&ネット証券でおすすめの金融株!今回はその事業内容や業績推移、今後の将来性について解説します。
●マネックスグループ(8698)の事業内容、決算・業績推移
●マネックスグループ(8698)の配当金推移・利回り
●マネックスグループ(8698)の将来性
マネックスグループ(8698)の好調な業績と事業内容を分析!
マネックスグループ(8698)の株価・基本情報
証券コード | 8698 | PER | – |
株価 | 645円 | PBR | 1.72倍 |
時価総額 | 1725億円 | 配当利回り | – |
※株価情報等は(2022年1月14日現在)
マネックスグループは現在株価645円、時価総額1725億円、ROE14.4%、自己資本比率6.8%となっています。
株価推移を見ていくと、11月のピークの1080円からズルズルと下落しており、現在645円の株価をつけています。
マネックスグループと言えばマネックス証券がネット証券として有名で、私自身も銘柄分析ツールとして「マネックス証券がおすすめですよ」、「楽天証券のほかにマネックス証券も持っておくといいよ」という発信をしています。投資系の会社という認識で OK!
マネックスグループ(8698)の事業内容
ではマネックスグループはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
マネックスグループは事業として、暗号資産交換業者の「Coincheck」、日本のオンライン証券の「マネックス証券」、米国のオンライン証券の「TradeStation」などを手掛けています。
また、それ意外に投資事業セグメントがあったりなどの資産管理部門が存在します。
セグメントの売上高構成比を見てみると、日本セグメント(マネックス証券)が32%、米国セグメント(TradeStation)が23%、クリプトアセット事業セグメント(仮想通貨の利益やコインチェックなどの仮想通貨取引所の利益)が44%となっています。
クリプトアセット事業の割合が大きいね!
次に、マネックス証券がどのような遍歴を経てきたのかを見ていきましょう!
最初は日本の国内ネット証券であるマネックス証券からどんどん事業を拡大していき、その後、アメリカの「TradeStation」がマネックスグループの傘下に入ったり、香港の証券グループが傘下に入ったりしています。
そして2018年あたりからは「Coincheck」がマネックスグループの傘下に入ってきて、現在は海外事業、日本事業、そして仮想通貨事業の3つの事業で成り立っていると言えます。
マネックスグループ(8698)のキーファクター
次に、マネックスグループの事業内容の中でも特に今後を担うキーファクターがどれなのかということについて話していきます!
先ほど説明したように、セグメントの中でもいちばん売上高構成比が大きいのが、クリプトアセット事業となります。
つまり、「Coincheck」などの暗号資産の事業が今後、マネックスを語る上では欠かせない事業ということになってきます。
特に「Coincheck」に関しては、国内最多のダウンロード数を誇る仮想通貨取引所ということで現在415万ダウンロードを突破しています!
ただし、「Coincheck」と聞くと、過去に仮想通貨の不正流出でかなりの損失を出したという印象を持たれている方もいらっしゃると思います。
実際に、2018年の頭に起きた「Coincheck」の仮想通貨の不正流出により、一気に仮想通貨界隈の信頼性が不安視され、仮想通貨が大暴落する事態に陥りました。
このような事件を経てマネックスグループが「Coincheck」を買収し、現在、マネックスグループの傘下に入っている状態となります。
この「Coincheck」がどれくらい成長性があるかというと、営業利益に減価償却などを足した数字となるEBITDAが、2019年から2021年にかけて−26億円から一気に141億円と大きな黒字事業に成長していることが分かります。
この141億円の大きさというのがどれくらいかというと、マネックスグループ全体の経常利益が212億円となっているので、141億円がいかに大きいか数字であるかが分かると思います。
Coincheckをはじめとする仮想通貨界隈の成長が非常にキーポイントとなっていることが分かっていただけたかと思います!
マネックスグループ(8698)の決算内容・業績推移
マネックスグループの2021年に関しては、売上・利益ともに急上昇しているのが分かります!
この急上昇の背景というのは、やはり、クリプトアセット事業セグメントの利益が急成長したことが大きく起因していますが、それ以外にも、コロナ回復相場だったことから日本セグメントである「マネックス証券」の取扱高、米国セグメントである「TradeStation」の取扱高が増えたというのも大きな要因となります。
このクリプトアセット事業の成長が著しいということで、税引前利益が2021年第3四半期には24億円だったのが、第4四半期には66億円と前四半期比2.7倍まで膨らんだという成長速度の大きさがあります。
3ヶ月の成長速度が2.7倍ということで、いかにクリプトアセット事業が急成長しているかが分かると思います!
そして、この急成長の背景に大きく関わってくるのが、暗号資産である仮想通貨の価格となります。
緑色の実線がビットコインの値動きとなっていますが、ビットコインの値動きが激しく上昇した2021年3月期には大きく販売所売買代金が増えており、手数料が入って売上が伸びたとされます。
また、2021年3月期にかけては「Coincheck」だけでなく、米国セグメントでも口座数の増加が見られたことから大きく収益を伸ばしていたりします。
このような急成長を遂げた2021年に引き続き、2022年度がどうなるかというと、まだ非開示ではありますが、2021年4月〜9月の決算は前年比+67.5%、経常利益は+4.4倍ということで2022年末にもかなりの好決算が期待されます!
また、「Coincheck」の暗号資産取引やそれ以外の仮想通貨事業の営業利益相当額については、2021年下半期にものすごい結果を出したところで、2022年上半期についてもその成長性を維持したまま売上高がしっかり推移していくとされます。
さらに、大きなイベントとしては国内初のIEO実施(新規トークンの発行)ということで、新しい事業を生み出そうとしていることが分かります。
まとめると、2021年から2022年にかけ、日本、米国、クリプトアセットそれぞれの事業でものすごい利益を拡大できたということなります!
マネックスグループ(8698)の配当金推移・利回り
配当金推移を見ていくと、2022年末については前期一株当たり7.6円、後期7.5円ということで、合計で年間配当が15円程度と、計算してみると配当利回りは2%程度となります。
配当利回り2%というのは、悪くない水準ではありますが、注意したいのは、マネックスグループについては業績連動型の配当金を出しているということです。
という訳で、決算推移と並べて見てみると、この紫色の線が利益を示しているのですが、2014年3月については利益が大きく拡大していることから配当金も大きく拡大していることが分かります。
業績変動型の配当というのは安定配当と言われるとちょっと微妙かなというところなので、配当金を狙う企業という風には捉え難い印象です!
マネックスグループ(8698)の今後の将来性
やはり、マネックスグループについては「Coincheck」などの暗号資産部門が非常に大きな成長性を持っています。
これについては、仮想通貨の値動きが非常に大きな影響を与えるので、仮想通貨の値動きというのが重要となってきます。
しかし、最近に関しては、米国で金融の引き締めが起こり始めたりと、市場全体としてリスク資産に対するリスクオフという流れが続いているので仮想通貨の価格が下がっています。
仮想通貨だけを見ると、今は風色が悪いですが、「Coincheck」に関しては仮想通貨だけでなく、このブロックチェーン技術を生かしたNFTに関しても力を入れています。
NFT というのは、ゲーム上の土地やアートなどが取引できるというような新たなサービスとなっています。
またそれ以外にも、IEOという将来的に株式に代わる資金調達の仕組みになるのではないかとまで言われるような構想にも手を出し始めています。
最初は日本の証券会社として、そして「TradeStation」などを吸収して海外の売上も伸ばして、そして現段階では「Coincheck」などの暗号資産部門、そしてさらなる大きな成長を遂げるかもしれないというのがマネックスグループとなります!
マネックスグループ(100株6万)を購入するのにおすすめの方法
マネックスグループは現在株価600円ほど、100株購入するには6万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に6万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
特に仮想通貨銘柄というのは仮想通貨と同様に株価についても安定性が落ちてしまうのが特徴的です。
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
コメント