全国保証(7164)は業績が安定していて連続増配株!今回はその業績や事業内容について解説します!
●全国保証の業績と事業内容
●全国保証の配当金・配当性向推移
●全国保証の懸念点
全国保証(7164)の安定した業績と事業内容を分析!
全国保証の株価・基本情報
証券コード | 7164 | PER | 14.3倍 |
株価 | 5660円 | PBR | 2.39倍 |
時価総額 | 3898億円 | 配当利回り | 2.30% |
※株価情報等は(2021年9月17日現在)
全国保証は現在の株価は5660円、時価総額は3898億円で、PER 14.3倍、ROE16.3%、自己資本率は41.8%となっています。
配当利回りは2.30%とやや高めの水準です。
株価推移を見ていくと、コロナショック以降回復を見せていることが分かります。数回の底値を反発しながら、9月14日には高値の5880円をつけたところで少し戻されたところです。
移動平均線も上を向いているね!
全国保証(7164)の事業内容!どんな会社?
では全国保証とはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
全国保証は住宅ローンを保証してくれる会社です。
基本的に住宅ローンを組む際には、借り主側がローンの返済ができなくなった時のために代わりに返済を行う連帯保証人が必要となっています。
しかし、最近では、連帯保証人を依頼しにくい、保証人が見つからないというケースも増えているのが現状です。
そこで、全国保証はこの連帯保証人に代わりになってくれる企業となります!
金融機関側からしても、全国保証(企業)が連帯保証人となるため回収不能の懸念がなく、住宅ローンを貸しやすくなります。さらに、個人が連帯保証人なった場合に必要とされる信用力調査が省ける等、メリットが多いのです。
全国保証はユーザーにも金融機関にも便利なサービスを提供している会社なんだね!
全国保証(7164)の安定した業績!安定した業績を生み出すビジネスモデルとは?
それでは、業績はどうなっているのでしょうか?
通期決算予想は、前年比売上高+5.2%、営業利益+1.4%となっています。
2020年4月から3月の通期決算見てみると、コロナ不況下にもかかわらず業績が安定し、収益を確保していることが分かります。
この理由として全国保証のビジネスモデルが背景にあります。
例えば、35年ローンを契約したとすると、借り主は35年間にわたって保証金を支払うことになります。また、一括で保証金を支払う契約の場合も分割して保証金が入ってきたという会計制度を取っているようです。
つまり、ローンを組んでいただければローンの期間は保証金が入ってくるため、安定した業績を維持することができるという訳です。
全国保証は業績が安定しやすいビジネスモデルを取っていると言えるね!
全国保証(7164)の配当金&配当性向の推移。株主還元方針は?
全国保証は、資本・配当金について「強固な財政基盤の構築に必要な資本を確保しつつ継続的な安定配当を実施」と述べています。
全国保証は、借り主側が破産した場合に代わりに返済していかないといけないため資金を備えておく必要があります。そのため、配当金を大きく増やしていくことは難しいと考えられます。
それでも、配当金の推移を見ていくと2017年には62円、2021年には117円と1.8倍近く上昇しており、配当姿勢が良いことが分かります。
今後の予想では、配当性向が2021年には29.8%、2022年には32.9%、2023年には35%と少しずつ上がりますが、増配予定となっています。
少し注意していきたいのが、配当性向が上昇しているところです。
全国保証は2012年から2017年にかけて、利益や売上高が急拡大してきましたが、現在は急拡大が終わり、業績が安定的に伸びていく安定期に近づいていると言えます。その中で、増配を続けていくと配当性向は上がらざるを得ません。
このため、今後は増配のペースが緩やかになるではないかと考えられます。
それでも2023年の配当性向はまだ35%とある程度は余裕があるため今回紹介させていただきました!
全国保証(7164)の懸念点。コロナ下はどうだった?
全国保証の業績が心配されるのは、不況が訪れた時です。
全国保証は連帯保証人の役割を果たすため、借主が返済できない時に代理弁済という形で支払っていかなければいけません。
例えばリーマンショックのような不況がきた時に、収入が減って返済できない人が出てくることが予想されます。
直近では、コロナショックで大きく業績が落ちた企業、ボーナスが支払われなかった企業が多く存在し、株価も一気に-40%近くまで下落しました。
全国保証がコロナショックでどうだったかというと、「保証債務残高が堅調に推移したことにより営業収益は順調に推移、代理弁済が低位で推移し与信関連費用は、計画を下回る」ということでコロナ下では代理弁済金額(代わりに支払った金額)が従来よりも下がったということです。
また、この代理弁済した債権の回収率は70%程度とある程度回収できているため、たとえ代理弁済することになっても70%は守られるというのが全国保証の強みと言えます。
今回のコロナ下に耐えられたのだね!
今年の業績予想の前提を見てみると、代理弁済金額は124億円と推計しています。去年の代理弁済金額は104億円に対し、今年は代理弁済金額が増える予定で業績予想されているようです。
去年より代理弁済金額を20億円も増やすのはちょっと保守的な見積もりとも言えるのでは?
先ほど確認したように今期決算については前年比売上高+5.2%、営業利益+1.4%と伸びは小さいですが、去年の水準まで代理弁済金額が減れば営業利益も伸びていくことが期待できます!
全国保証(100株56万)を購入するのにおすすめの方法
全国保証は現在株価5600円ほど、100株購入するには56万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に56万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
コメント