ネクステージ(3186)のレーティングが強気な理由は？中古車市場はどうなっている？今回はその事業内容や将来性・懸念点について解説します。
●ネクステージの株価と事業内容
●ネクステージの業績
●ネクステージを取り巻く中古車市場環境〜将来性と懸念点〜
ネクステージ(3186)を取り巻く中古車市場はどうなっている？好調な業績と事業内容を分析！
ネクステージの株価・基本情報
| 証券コード | 3186 | PER | 23.5倍 |
| 株価 | 2337円 | PBR | 4.95倍 |
| 時価総額 | 1870億円 | 配当利回り | 0.30％ |
※株価情報等は(2021年9月15日現在)
ネクステージ(3186)の株価推移（引用：株探）
ネクステージは現在の株価は2337円、時価総額は1870億円で、PER 23.5倍、ROE13.1%、自己資本比率は33.2%と稼ぐ力が強い企業であることが分かります。
配当利回りは0.30%と低くなっています。
株価推移を見ていくと、7月5日の決算以降から急激に上昇し続けており、今年の夏にはレーティング上位を付けた熱い銘柄になっています！
株価が急に伸びすぎているので、買う際は注意が必要かもしれません。
ネクステージ(3186)は2021年も強気の業績上昇予想！
ネクステージの売上、営業利益は共に右肩上がりに上昇しており、通期決算予想は前年比売上+16,1%、営業利益+61.2%という強気の予想をしています。
3ヶ月決算(引用元：株探)
3~5月の決算においても、前期比売上+40.7%と黒字転換しています。
最終決算については上方修正があるかもしれないね。
ネクステージ自身、コロナによる緊急事態宣言の影響も軽微であると言っており、コロナ環境にも耐えられる強い企業であることが示唆されます。
ネクステージ(3186)の事業内容！どんな会社？
このようにコロナ下でも業績好調&注目されているネクステージはどんな会社なのか？というのを説明していきたいと思います！
ネクステージは中古車販売を行う企業です。
特徴としては、ブランドやカテゴリ別に特化した中古車販売や輸入車販売を行っていたり、様々な種類の中古車を揃えた大型の総合店を構えてたりすることが挙げられます。さらに、最近では新車の販売も行っています。
引用元：株式会社ネクステージ 2020年11月期 決算説明資料
ネクステージは東海地方を中心に始まった企業ですが、現在は全国展開を果たし、拠点数を2015年の43店舗から2021年には76店舗(推定)に伸ばしています！
それに加え、買取専用の単独店や新車ディーラー数も増やしています。
ネクステージは拠点数をどんどん増やして売上を伸ばしている企業なんだね！
ネクステージを取り巻く中古車市場〜将来性〜
それでは、中古車販売の市場環境はどうなっているのでしょうか。
それでは、中古車販売の市場環境をアメリカと日本を比較しながら見ていきましょう！
引用元：株式会社ネクステージ2020年11月期 決算説明資料
新車・中古車販売構成比においては、アメリカでは新車販売台数が29.5%に対して中古車販売台数は70.5%となっており、中古車市場の方が大きいことが分かります。
一方、日本では、新車販売台数が68.3%、中古車販売台数が31.7%と中古車販売台数の方が少ない傾向にあります。
日本で中古車がアメリカほど売れてない理由として、日本では中古車に対して「他人が乗っていた車に乗るのに抵抗感を感じる。」、「傷や臭いが気になる。」のようなマイナスイメージを持っている人が少なからずいることが背景にあるでしょう。
引用元：株式会社ネクステージ2020年11月期 決算説明資料
それに対し、アメリカでは環境に対する意識が高まっており、リユース（Reuse）の観点で中古車市場が拡大しています。
日本でも最近は環境問題に対する意識が高まってきてるよね！
最近、日本でもSDGs(持続可能な開発目標)が広まり、環境意識が高まり始めていることから、中古車が今よりも注目され、中古車販売台数が大きく伸びていくことが期待できます！
環境面からもネクステージのさらなる成長が期待できるんだね！
次に中古車市場環境を所得分布と平均所得推移の面から見ていきましょう！
引用元：株式会社ネクステージ2020年11月期 決算説明資料
ネクステージによると、中古車市場は「上位層と下位層の所得格差が拡大したとき」、「中間層の所得が減少したとき」に拡大していくと言われています。
アメリカではリーマンショック以降、平均所得が上昇する一方で上位層と下位層の所得格差が拡大しているという背景もあり中古車市場が活性化しています。
日本では平均所得が横ばいで中間層の所得が減少傾向であるとされています。この所得状況は中古車市場にとって追い風になるであろうということです！
ネクステージを取り巻く中古車市場環境〜懸念点〜
次にネクステージが直面する問題、それに対する戦略について説明していくよ。
ネクステージが抱える懸念点として、日本の乗用車(新車)の乗り換えサイクルが長期化し、買い替え需要が抑制されていることが挙げられます。
具体的にデータを見ていてくと、1993年には乗用車の乗り替えが5.5年に1回行われていたのが、最近では約9年のスパンに伸びていることが分かります。
そこで戦略として、ネクステージは生涯付き合っていくアクティブユーザーの獲得に力を入れています！
具体的には、ネクステージで車を購入したお客さんに対して、点検・保険・整備・車検などの提案を行っていくことで、アクティブユーザーを獲得し、収益を生み出していく仕組み構築しています。
中古車販売業もただ車を売るだけじゃなくなってきているのだね。
ネクステージ(100株23万)を購入するのにおすすめの方法
ネクステージは現在株価2300円ほど、100株購入するには23万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に23万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本！1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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