UUUM(3990)の銘柄分析!株価が大暴落!その理由&今後の将来性

日本株

 

UUUM(3990)の株価が大暴落!その理由とは?今回はユーチューバーの視点からUUUMの事業内容や業績、懸念点について解説していければと思います。

 

この記事を読むと何がわかるか?
●UUUM(3990)の事業内容
●UUUM(3990)の決算内容(第1四半期決算)
●UUUM(3990)の問題点と懸念点

 

 

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UUUM(3990)の業績と事業内容を分析!

 

UUUM(3990)の事業内容

 

今回はまず、UUUMとはどんな会社なのか?事業内容について簡単に説明していきたいと思います!

 

 

 

 

UUUMはユーチューバーを管理する企業となります。

 

UUUMはGoogleがユーチューバーに支払う広告収入の20%ほどを受け取っていると言われています。つまり、ユーチューバーがUUUMに所属すると、UUUMを介してユーチューバーに収益が支払われる形になります。

 

 

その他にも、YouTube上で広告を出したい企業とのやり取りを、UUUMがユーチューバーの代わりに行っています。

 

 

ユーチューバーというのは、動画の撮影や編集で忙しいので、営業活動を仲介してくれるというのは、かなりメリットであると言えます!

 

 

 

 

さらにユーチューバー支援として、「U-FES.」というイベントを開催したり、ユーチューバーのグッズ販売を行ったりすることで、新しい収益源をユーチューバーに提供しています。

 

UUUM(3990)の株価・基本情報

 

証券コード 3990 PER 53.8倍
株価 980円 PBR 4.90倍
時価総額 194億円 配当利回り

 

※株価情報等は(2021年11月5日現在)

 

UUUM(3990)の株価推移(引用元:株探)

 

UUUMは現在の株価が980円、時価総額は194億円で、PER 53.8倍、ROE13.9%、自己資本比率42.8%となっています。PERの高さから、かなり利益に対して株価水準が高いことが分かります。

 

長期的な株価推移を見ていくと、2018年中旬頃には1800円や1400円だった株価が一気に2019年初めにかけて3倍以上に膨らんでいることが分かります。

 

しかし、ここ最近は株価が大暴落し、現在では最高値6870円の6分の1以下になっています。これは、コロナ期間によって企業からの広告出稿が減少し、ユーチューバーの収益が激減したことに伴い、UUUMの業績が悪化したことが原因であるとされます。

 

UUUM(3990)の第1四半期決算内容 株価大暴落の背景

 

 

10月14日の第1四半期決算後の翌日には株価が-11.3%と大暴落と言っても過言ではない下落をしてしまいました。

それでは、株価を大暴落させたUUUMの四半期決算内容を解説していきます!

 

 

UUUMの第1四半期の売り上げ構成を見ていくと、売上56億円のうち32億円がアドセンス(YouTubeからの収益)14億円が企業とのタイアップ案件ということで広告6億円がグッズやイベント音楽などのクリエーターサポート、からとなっています。

 

 

やはりYouTubeからの収益が多いということが分かるね!

 

 

今年は収益の計算方法が変わっており、去年と同じ計算方法の場合の売上は49億9600万円となり、前回(49億9800万)と比べると売上は減少していることになります。

 

 

次に、決算資料に出されていた再生回数とチャンネル登録者数決算予想について見ていきましょう。

 

再生回数とチャンネル登録者数

 

 

動画再生回数推移を見ていくと、去年の第1四半期は127.8億回だったのに対し、今回は123.5億回に減少していることが分かります。また、期末チャンネル数も減少しています。

 

 

 

チャンネル登録者数については、100万人以上の登録者数のチャンネルが2020年9月時点から12個増えており、登録者数50万人、30万人、10万人以上のチャンネルについてもそれぞれ増えていることが分かります。

 

10万人以上のチャンネル数が増えてきている中で期末チャンネル数が減ったというのは、まだ収益化できていない登録者数の少ないチャンネルが減少したことが原因であると考えられます。

 

再生回数とチャンネル登録者数の二つのYouTubeのデータが出てきたけど、収益にはどちらが重要なのかな?解説していくよ。

 

YouTubeの収益の公式は、

 

再生単価(1再生あたりの収益)×再生回数

 

で決まり、この計算式にチャンネル登録者数は含まれていないことが分かります。

 

つまり、チャンネル登録者数が多くても再生回数や再生単価が高くなければ収益は上がらない仕組みとなっています。

 

UUUM全体の再生単価がどうなっているかは、決算資料から読み取ることができます。今回は売上が32.7億円、再生回数が123.5億回ということなので

 

売上32.7億円 ÷ 再生回数123.5億円 = 0.264円/回

 

再生単価は0.264円と導き出すことができます。

 

この再生単価は時期性というのがあり、企業は予算が余ってきたら広告費を出すため、年末(10月〜12月)や期末(1月〜3月)は再生単価が上がりやすくなります。

 

季節性で再生単価が変動していくということで、2020年6月から2021年6月の再生単価の推移を見ていくと、

 

 

2020年6月〜8月は0.259円、9月〜11月は少し上がって0.297円、12月から2月については、12月の年末を挟み、1月も広告の出稿が増えていく時期なので0.324円と少し上がっています。そして、期末の3月を含む3〜5月は0.341円とかなり高い水準となっています。

 

そして、2021年6月から8月は再生単価0.264円と一気に下がっているということで、UUUMの業績が悪化していると言えます。

 

決算予想

 

今回の第1四半期決算で株価が大暴落したのは、業績予想が弱気になったことが原因の一つだとされています。

 

 

2022年5月末までの売上高予想というのが、前回は245億円とされていたのが、今回186億〜219億円とかなり下方修正されています。

 

UUUM(3990)の問題点&懸念点

成長株の問題点

 

サイバーエージェントの決算資料を見ると、現在、インターネット広告はテレビの広告費用を抜いて一番伸びている分野であることが分かります。その上でYouTubeという新しい動画プラットフォームにも広告費は一気に流れ、UUUMの株価も急上昇してきました。

 

しかし、期待されて急上昇した株価というのは、成長鈍化してしまったり、大株主が撤退したりしてしまうと一気に株価が急落してしまう恐れがあるとされます。

 

つまり、成長株というのは成長鈍化にセンシティブになる可能性があることを心に留めておいていただければと思います!

 

UUUMの手数料問題 20%は高い?

 

今回の決算では、登録者数の大きいチャンネルが増えたのに対して再生回数があまり伸びませんでした。

 

この要因として、YouTube自体の飽和状態提携チャンネルの質の低下が考えられます。

 

特に最近では人気のユーチューバーがUUUMから離脱するというのも発表されています。

 

この離脱についてはそれぞれ個人の事情があると思われますが、手数料20%が大きな問題と考えられています。

 

例えば、月収が10万円の場合、手数料が20%かかるということでUUUMに2万円支払われることになります。それに対して月収が1000万円になると、UUUMからやってもらう内容は変わらないにもかかわらず、手数料が20万円となり、利益相反が生まれてしまうことになります。

 

また、この手数料というのは、利益に対して20%かけられるというのが一般とされていますが、UUUMの場合は売上に対して手数料が20%かかることになります。

 

つまり、ユーチューバーは売上20%が引かれた上でさらに経費を引かないといけないということで利益が残りにくい仕組みになっています。

 

税金問題

また、税金問題も大きな問題とされ、それが消費税問題となります。

 

日本では、売上が1000万円超えた場合、その売り上げに対して10%の納税が必要となってきます。

 

ユーチューバーは、Googleシンガポール法人からYouTubeの収益が支払われており、これは、国内売上にはみなされないため、税金がかからないことになります。

 

一方、UUUMに所属して、UUUMから収入をもらった場合、UUUMは国内企業であるため消費税10%を納める必要が出てきます。

 

つまり、ユーチューバーからしたら手数料20%にプラスして消費税10%を納めないといけないことになり、手取り額にも大きく影響してくると言えるでしょう。

 

UUUMの決算によって株価が大暴落してしまいましたが、私もユーチューバーとしてUUUMの経営が良くなる、ユーチューバー市場が良くなるというのが望ましいことなので、この後のUUUMに頑張って欲しい!と思っています。

 

 

UUUM(100株9.8万)を購入するのにおすすめの方法

 

 

UUUMは現在株価980円ほど、100株購入するには9.8万円ほどの資金が必要になります。

 

1銘柄に9.8万円も突っ込めないよ…

 

多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます

 

投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います

 

幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。

 

このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします

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