KDDI(9433)は長期保有におすすめできる定番高配当銘柄!今回はその事業内容や業績、株主還元政策について解説します!
●KDDIの業績と事業内容
●KDDI配当金・配当性向、株主優待
●KDDIの注意点と今後の
KDDI(9433)の安定した業績と事業内容を分析!
KDDI(9433)の株価・基本情報 買い時の判断は?
証券コード | 9433 | PER | 13.2倍 |
株価 | 3828円 | PBR | 1.81倍 |
時価総額 | 8兆8204億円 | 配当利回り | 3.27% |
※株価情報等は(2021年9月24日現在)
KDDIの現在の株価は3875円で、株価推移を見てみると、9 月15日に直近の最高値3899円をつけたばかりであることが分かります。
さらに、時価総額は8兆9287億円、PER 13.2倍、ROE13.7%、自己資本比率46.3%となっており、時価総額の大きさから日本でも有数の大企業であることが分かります。
株価も右肩上がりに上昇していて気になる銘柄ではありますが、ここで一つ注意していただきたいのがRSIという指標です!
RSIは株の売られ過ぎ、買われ過ぎに着目したテクニカル分析であり、20以下が売られ過ぎ、80以上が買われ過ぎの数値と言われています。
KDDIの株価とRSIの推移を見ていくと、RSI 80付近から株価が下落していく傾向があることが分かります。最近のRSIが80以上だったこともあり、今は株の取引については警戒が必要な時期と言えるかもしれません。
KDDIに興味のある方は、高値付近から再び株価が下落してしまうことも懸念に入れて買いを判断するのがいいね!
配当利回りは3.2%と高配当水準です。さらに、2021年も増配予想ということで連続増配20年の実績を誇ることになります!
確かに、KDDIは時価総額が大きく安定していて、増配も続けてることから長期保有できそうな銘柄と言えるね!
KDDI(9433)の事業内容!携帯事業+αの取り組み!
ではKDDIはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
KDDIは日本の大手電気通信会社です。
KDDIと言えば、携帯電話の大手三大キャリアの一つである、auを運営している会社として有名ですが、それ以外にも通信事業を基盤とした様々なサービスをお客様にお届けしている会社です。事業領域としては、個人のお客さま向けの「パーソルナルセグメント」、法人のお客さま向けの「ビジネスセグメント」に分けられます。
パーソナルセグメント
パーソナルセグメントでは、個人のお客さまを対象にスマートフォンや携帯電話などのモバイル通信サービスを提供しており、auやUQ mobile、povoなどのマルチブランドを取り扱っています。
さらに、au PAYやPonta、au スマートパスなどauユーザーを取り囲む様々な副次的サービスを提供するライフデザインサービスを拡充しています。
現在のau PAYの会員数は3200万人超、Ponta会員数は9200万人超、au スマートパス会員1500万人超となっており、着々とau経済圏を広げていることが分かります。
ビジネスセグメント
ビジネスセグメントでは、法人のお客さまを対象に、従来の通信事業をベースにお客さまのビジネスを支援していくようなシステムを提供しています。
具体的には、テレワークやIoT、クラウド、AI、5Gなどのデジタル技術を提供し、お客さまのデジタルトランスフォーメション(DX)の推進をサポートしています。
実際に、積水化学工業の海外グループ会社と連携し、生産性向上や設備保全を目的としたDX・IoTを提供することで、業務革新に貢献できたという例があります。
KDDI(9433)の決算内容と業績推移 コロナに強い銘柄?
KDDIの業績は右肩上がりに上昇を続けており、今年の決算は前年比売上+0.7%、営業利益+1.2%、最終益+0.5%と予想されています。
今年の伸び幅は小さいですが、注目していただきたいのが去年の2020年4月から2021年3月のコロナショック下でも増収増益だったことです!
通信業はコロナの影響を受けにくく、コロナに強い業種であることが分かるね!
さらに、営業利益率は約20%と非常に高い水準であり、本業で稼ぐ力が強い企業であると言えるでしょう。
KDDI(9433)の配当金・配当性向、株主優待!今後も増配は続く?
次にKDDIの配当金や配当性向、株主優待について見ていきましょう!
KDDIは2002年から2020年の19年間増配を続けており、10年間で配当金は6倍、20年間で40倍近くになっています。
KDDIは配当方針として「配当性向40%超」、「利益成長に伴うEPS(1株当たり利益)成長」の相乗効果により、今後も、持続的に増配を目指していくと掲げています。
実際に営業利益率と配当金の推移を見ていくと、2002年からの営業利益率の右肩上がりと連動するように配当金も増加していることが分かります。
今年も一株あたり125円と増配を予想しています。さらに現在の配当利回りは3.2%、配当性向は43%となっています。
次にKDDIの株主優待について見ていくよ!
株主優待としてカタログギフトが貰えます!
株式の保有数が100株〜999株の場合、5年未満の保有期間では3000円相当、保有年数が5年以上に伸びると5000円相当のカタログギフトがもらえるようになります。また、株式の保有数が1000株以上の場合、保有期間5年未満で5000円相当、5年以上で10000円相当となっています。
このように、保有期間が長く、保有株式数が多いほど優待が受けられるような株主優待措置を取っています!
KDDIは配当でも株主優待でも株主還元意識が非常に高い企業と言えるね!
KDDI(9433)の懸念点と今後の事業戦略
KDDIの懸念点、今後の事業戦略について説明していくよ!
KDDIの懸念点として、現在の菅首相の政策の一つ、「携帯料金の引き下げ」が挙げられます。
引き下げ前は、ドコモ、ソフトバンク、KDDIの大手携帯三社の寡占状態が続き、利益率が20%以上と非常に高く保たれており、消費者の通信負担料は世界的にも高い水準であると言われていました。
そこで現在、政府の携帯料金引き下げ政策の結果として、ドコモやソフトバンク、KDDI各社からpovoやahamo、LINEMOなどの格安プランが提供されています。
しかし、これらの格安プランは今まで高額な通信料によって高い利益率を保っていた携帯会社にとっては利益率の低下を引き起こしました。
実際にKDDIの決算発表を見てみると通信事業での利益が117億円減少していることが分かります。
そこで、KDDIは通信事業以外の金融サービスや電気サービス、決済サービスなどのライフデザイン部門での収益を強化することで成長性を維持しています。
上のデータを見てみると、auでんきやauペイカードの契約数を着実に伸ばしていることが分かります。
金融決済もau PAYでできるようになっており、決済額は2020年が1.3兆円に対して今年は2.5兆円と約2倍近くまで伸びると予想されています。また、住宅ローン事業についても、融資実行額がここ数年間で3倍近くまで膨らんでいます。
さらに最近では、au PAYを利用することでPontaポイント還元率が上がるキャンペーンやフードデリバリーサービスなどau経済圏を広めるための新しい取り組みを行なっています。
こちらのデータは、au携帯ユーザーがau スマートパスやauウォレットクレジットカードなどのサービスを同時に契約することで解約率が低下したことを示しています。
つまり、au経済圏を広げていけば、au携帯ユーザーの定着につながり、収益を上げていくことができるということになります!
さらにビジネス分野では、KDDIが提供する5Gの大規模高速通信をベースに、工場のスマート化や自動運転、遠隔操作、遠隔医療など様々なビジネスに対して新たな価値創造を行い、パートナー企業をサポートしています!
ライフデザイン部門やビジネス部門でのさらなる成長が期待できるね!
KDDI(100株37万)を購入するのにおすすめの方法
KDDIは現在株価3700円ほど、100株購入するには37万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に37万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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