トプコン(7732)は岸田新内閣の政策に関連した今注目したい銘柄だよ!今回はその事業内容や業績、成長性について解説していきます。
●新首相の政策について
●トプコン(7732)の事業内容と決算推移
●トプコン(7732)の事業環境と成長性
新首相で追い風、政府が応援する注目の日本銘柄とは?
2021年9月29日に岸田首相誕生が決定!
今回は銘柄分析をする前に、新首相の政策とその国策から注目される分野について解説していきます!
岸田新首相の政策方針として「成長・分配」が掲げられており、成長戦略として、「科学技術立国」、「経済安全保障」、「デジタル田園都市国家構想」、「人生100年時代の不安解消」と4つの成長の柱というものを挙げています。
特に投資の世界では「国策には逆らうな」という言葉もあり、基本的には国の政治や政策に則った株を買っていくと、投資では成功しやすいと言われています。
そして、今回の岸田首相の成長戦略から「クリーンエネルギー」、「デジタル・DX」、「遠隔・リモート医療関連」、「5G・デジタルインフラ系」が国策関連銘柄になっていくだろうと考えられてます。
今後、このような国策銘柄は補助金などの税金が大量に投入されていくことから業界として急成長する可能性が高いとされます。
そこで、今回は岸田内閣の政策であるデジタル田園都市国家構想にマッチし、農業のデジタル化に取り組むトプコンという会社について解説していきたいと思います!
トプコン(7732)の好調な業績と事業内容を分析!
トプコン(7732)の株価・基本情報
証券コード | 7732 | PER | 40.2倍 |
株価 | 1910円 | PBR | 2.86倍 |
時価総額 | 2066億円 | 配当利回り | 1.05% |
※株価情報等は(2021年10月15日現在)
トプコンは現在の株価が1910円、時価総額は2066億円、PER 40.2倍、ROE 3.4%、自己資本比率42.7%、配当利回り1.05%となっています。
株価推移を見ていくと、去年の7月あたりから右肩上がりに上昇していることが分かります。
しかし現在は、最近の日経平均の落ち込みの影響を受けたということで、少し沈んでしまっている状況です。
トプコン(7732)の事業内容!
ではトプコンはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
トプコンは、測量やGNSS、自動制御これらに強みを持った光学センサー、計測機器を取り扱う企業となります。
事業領域としては、ポジショニング事業、スマートインフラ事業、アイケア事業の3つに分かれています。
それぞれの事業について例を挙げながら説明していきます。
ポジショニング事業
トプコンはポジショニング(測量)に強みを持ち、特に建設工事の現場などでこのような技術が生かされています。
例えば、それぞれの建設機械などをGPSなどで結び、自動化施工システムを作っています。
また、3次元空間を計測していくことで、どこに杭を打てばいいか等をより簡単に判断できる測量機器を販売しています。
スマートインフラ事業
スマートインフラについては、農業の工業化などに利用されています。
例えば、自動運転トラクター、地中の生育状況や収量をデジタル管理して最適な対応を導き出す光学センサーを提供しています。
特にトプコンは、建設機器大手メーカーの「コマツ」と提携してIT農業を進めているよ!
アイケア事業
アイケア事業とは、眼科用医療機器事業のことを指します。
例えば、自動で眼科検診をしてくれる装置を眼科向けに提供しています。
さらに、ニューノーマルな医療ということで、自動で眼底を測定し、医療従事者はリモートオフィスで診断結果を見て処置を行っていくことができるというような技術を提供しています。
このようにIT医療にも関連した銘柄となっています!
それぞれの事業領域の売上構成比を見ていくと、ポジショニング事業として49%、スマートインフラ事業として18%、アイケア事業として32%を占めています。
農業については日本では従事者がだんだん少なくなってきているし、少し伸びづらいのでは?
トプコンに関しては日本の売上は23%、一方で海外売上は約80%となっています。日本依存ではないということで魅力的なポイントとなっています!
さらに、トプコンは経済産業省と東京証券取引所が決めるDX(デジタルトランスフォーメーション)銘柄2021に2年連続で選出されています。
DX銘柄って28社しか選出されていないんだよ。ここにトプコンが選出されたってことは、国と東証お墨付きのDX銘柄だって言えるね!
トプコン(7732)の決算推移
決算推移については、2019年が最高売上だった後、2020年、2021年というのは少し売り上げが減ってしまいました。しかし、2022年で再び成長を遂げ、過去最高益を見込んでいます!
さらに、第1四半期の決算推移を見ていくと、去年はコロナの影響も大きく、赤字に転落していました。しかし、今年に関しては売上は前年比+58.8%としっかりと黒字に回復し、過去最高益を達成しています。
特に建設・農業機械というのは景気敏感株になりやすい傾向がありますが、その中でしっかりと海外売上を伸ばして、過去最高益を出していることは評価できるポイントと言えます!
トプコン(7732)の事業環境&成長性
それでは、ポジショニング、スマートインフラ、アイケア、これらの事業環境はどうなっているのか?
それぞれの事業環境について簡単に説明すると、
ポジショニング事業・・・米国住宅市場の好調さやインフラ投資が追い風となり、事業環境も良好。さらに、穀物価格の上昇を背景に農家の設備投資意欲も高まる。
スマートインフラ事業・・・国土強靭化計画などが追い風に。国内農業では補助金効果が拡大したことで自動操舵システムの需要が底堅く継続する見通し。
アイケア事業・・・自動の眼底検査装置については、ソーシャルディスタンスを保ったままの検診が可能で、コロナにも対応できていることから需要は継続。
ということです!
最後にトプコンの今後の成長性について簡単に説明するよ!
先ほど述べたようにトプコンは、新内閣の成長戦略の一つであるデジタル田園都市国家構想の関連銘柄となっています!
さらに現在は、世界人口に対して一人当たりの耕地面積が減少したり、熟練の技術が不足したりしていることから、今後デジタル農業などのI T機器が支援した農業や工業というのが必要となっていきます。
ということで世界のDX化、日本の農業のIT化にしっかりとマッチした企業と言え、今後も成長が大きく期待されるでしょう!
それ以外にも、アイケア部門においては、今までは眼底という目の後ろの部分に着目したアイケア装置を販売していましたが、目の外側の部分に強みを持ったイタリアのメーカーを買収したことによって、目の総合診断ができるようになったということで成長が期待されています!
トプコン(100株19万)を購入するのにおすすめの方法
トプコンは現在株価1900円ほど、100株購入するには19万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に19万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を1銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
コメント