JFEホールディングス(5411)は決算好調で高配当化!今回はその事業内容や好業績の背景を解説します
● JFEホールディングスの事業内容、業績推移
● JFEホールディングスの株価推移、配当金
● JFEホールディングスの業績好転の理由と鉄鋼需要
●JFEホールディングスの株主還元方針
JFEホールディングス(5411)は隠れ高配当株?好調な業績を分析!
JFEホールディングスの株価・基本情報
証券コード | 5411 | PER | 4.4倍 |
株価 | 1839円 | PBR | 0.60倍 |
時価総額 | 1兆1300億円 | 配当利回り | —% |
※株価情報等は(2021年9月3日現在)
JFEホールディングスは現在の株価が1839円、時価総額は1兆1300億円で、PER 4.0倍、しかし配当利回りはまだ出されていません。
ここで、記事のタイトルを覚えている方は、あれ?高配当企業じゃなかったの?と思うかもしれません。
ご安心ください、JFE ホールディングスは高配当株です!
また株価ですが、5月あたまに高値をつけた後、ずっと弱気でしたが、
再び上昇してきて1700円を1回つけ、一度下落後にもう1回、前回の高値を超えられるかが肝になってくるところかと思います。
という記事を書いていたら見事、高値を更新していました!!!
JFEホールディングス(5411)の事業内容!3つのセグメントとは
JFEホールディングスは「JFEスチール」、「JFE エンジニア」、「JFE 商事」の3つのポートフォリオからなっている企業です。それ以外にも間接的な持ち株として、IHI などが含まれています。
この3つのセグメントのうち、売上収益で一番大きく占めているのがスチール、次に商事、つまり卸しの仕事が来て、3つ目にエンジニアリングという順になっています。
しかし、スチールやエンジニアリング、商事ってなに?という話にもなると思うので、ここで各セグメントについて軽く説明したいと思います。
JFEスチール
まず第一に、JFEは鉄鋼業が一番大きくポートフォリオの割合を占めています。
鉄鋼業は2000年代から急激に需要が拡大してきて、これからも市場がどんどん大きく成長していくと予想されています。
JFE はこの市場拡大の恩恵も受けられそうです!
またJFEの鉄鋼業における売り上げは、国内が53%、海外が47%と、ある程度海外売り上げも持っている企業です。国内に依存しないと言う点でも、期待できる企業となっています。
そして現在、JFE は鉄鋼業として国内2位の生産量を誇っています。
JFEエンジニアリング
次にJFE エンジニアリングですが、インフラ・環境プラント・エネルギープラント・電力ビジネス、このようなことをやっています。
鉄鋼業だけじゃなく、エネルギーやインフラを整える事業もやっていることを覚えていてください。
JFE商事
最後に、JFE商事です。自分たちの製造している商品でもある鉄鋼製品を、卸し業者として売っています。
また、付加価値をつけることで、商品を高く売っていくことを頑張っている企業となっています。
中身としては、原材料や鉄鋼部門、食品部門という構成になっていて、トレード収益と事業収益といった、流通の機能面での収益があります。この2つが合わさったのがJFE 商事となっています。
ということで、JFEホールディングスはこれら3つのセグメントからなっていて、1番メインとなっているのが、スチールなんだということを覚えておいてください。
JFEホールディングスの業績&配当金はいくらもらえる?
では決算予想です!
売上高が+29.2%、経常利益が去年・一昨年と赤字だったのに対し、今年は大きな黒字、修正1株益も2年間赤字だったのを黒字転換としています。
ものすごい良い決算予想となっています
しかし、1株配当金についてはハイフンがついてしまっています。
あれ、なんで業績のいい企業なのに配当金を出してくれないの?と思っている方!実は、業績が好転しているからこそ、配当金にハイフンが記されることになってしまっているのです。
と言うのも、業績が今後どうなっていくか定かではなく、まだ配当金をどれぐらい出せるのか見通しが立てられない、ということでまだ発表がされていない状態になっています。
実際、2021年の4月から6月の決算は素晴らしいもので、前年比+19.5%の黒字化達成というものすごい決算が出ています。
業績好調の要因、鉄鋼業界の動向
では、この素晴らしい決算の裏側に何があるのかを考えていきましょう。
現在はコロナによって落ち込んでいた経済が回復の兆しを見せ、急激にまた物の需要というのが増えてきています。
車の需要も結構増えていて、普通の鉄鋼鋼材の需要が前年度比+35.5%と上昇しています。
受注推移を見ても、2017年から横ばいか少し下がり気味でしたが、2021年にかけて非常に需要が拡大していることがわかります。
自動車生産台数に関しても、2019年が949万台だったのに対して、2020年度は797万台と、やっぱりコロナ下でかなり落ち込んでいました。
しかしここから急激に回復を遂げるということで、920万台が2021年の生産予定となっています。このようなことからも、鉄鋼などの需要というのが非常に伸びていると言えます。
海外の鋼材需要も総じて伸びていて、中国・インドネシア・インド・タイ、それぞれの国で自動車の需要が急拡大していることがわかります。
ということで、このように鉄鋼需要が非常に伸びているからこそ、JFE ホールディングスもつられて利益を出している段階だと言えます。
JFEホールディングスの株主還元方針&配当性向
ではこの利益をどうやって展開していくのか、株主還元方針について見ていきましょう。
株主還元方針では、配当性向30%を計画しています。
このため業績が良ければ、その分配当金も良くなるのですか、今回に関してはまだ業績予想が出来ない、ということで未定で出しています。
しかし、ある程度前期の決算も見えてきたことから、前期配当金は1株60円になります、ということを発表しました。
そして通期の決算を見ていくと、配当性向が30%ということは、1株修正益が416円であれば、前期・後期それぞれ60円ずつで、通期配当金が120円となる可能性が出てきます。
通期120円ということは、120÷1840で配当利回りが6.5%という、ものすごい高配当企業が誕生することになるんです!
しかし、こんな高配当なのに、たとえば私が普段使っているマネックス証券のスクリーナー機能などでは、検索に引っかかってきません。
この機能は、高配当株が簡単に見つかるような条件を入力して検索をかけるのですが、
JFEホールディングスのように、企業の配当金予想を出してない場合は、スクリーナー機能では漏れてしまう可能性もあるんです。
このようにマクロに見ているだけだと、スクリーナーなどに引っ掛からない、利回りの高い企業を見落としてしまう可能性もあるので、こういうこともあるんだなということは頭に入れておいてください。
JFEホールディングス(100株18万)を購入するのにおすすめの方法
JFEホールディングスは現在株価1800円ほど、100株購入するには18万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に18万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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