ソフトバンク(9434)は利回り6%近くの人気高配当株!今回はその事業内容や決算内容、株主還元政策について解説します。
●ソフトバンク(9434)の事業内容
●ソフトバンク(9434)を決算内容
●ソフトバンク(9434)の株主還元政策
ソフトバンク(9434)の業績と事業内容を分析!
ソフトバンク(9434)の株価・基本情報
証券コード | 9434 | PER | 13.6倍 |
株価 | 1444.5円 | PBR | 4.12倍 |
時価総額 | 6兆9150億円 | 配当利回り | 5.95% |
※株価情報等は(2021年12月23日現在)
ソフトバンクの現在株価は1444.5円、時価総額6兆9150円、PER13.6倍、ROE29.8%、自己資本比率13.5%となっています。
さらに配当利回りは5.95%とほぼ配当利回り6%付近の高配当株となっています。
ここ最近の株価推移を見ていくと、2020年9月に底値の1158円をつけましたがその後は順調に回復し、現在は1500円前後をつけています。
各携帯会社というのは、配当利回りが高く KDDI、NTT(日本電信電話)も利回り3.5%程と、基本的に携帯会社は高配当株になってるよ。
ソフトバンク(9434)の事業内容!
ではソフトバンクはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
最初にソフトバンクの売上高構成比を見てみると、コンシューマー事業が53%、法人事業が13%、Yahoo事業が23%となっています。
それでは、それぞれの事業内容を見ていきましょう!
コンシューマー事業
コンシューマー事業とはモバイル通信サービスやブロードバンドサービスなどの、個人向けサービスを提供する事業となります。
モバイル通信サービスとしてはソフトバンクのデータ大容量プランや Yahoo!モバイル、LINEMOなどの格安プランを提供しています。
それ以外にもソフトバンク光やソフトバンクAirといった固定回線用の個人消費者向けサービスというのも展開しています。
これらが収益の一番多くを占めているよ!
法人事業
法人事業では、クラウド事業やデータセンター事業、通信インフラ事業などを法人向けに展開しています。
Yahoo事業
ヤフー事業では、メディア領域やYahoo!ショッピングなどを充実させていたり、戦略領域としてFintechやヘルスケアなども展開したりしています。
さらに、ソフトバンクで今後注目なのがPayPay事業です!
PayPay事業
PayPay事業では、PayPay銀行、PayPayカード、PayPay証券、PayPay保険、PayPay投信というようにさまざまな金融サービスやオンラインサービスを手がけています。
このPayPay経済圏をいかに広げられるかは、ソフトバンクの今後の注目ポイントとなってくるでしょう!
ソフトバンクの売上高構成を前年と比較して見ていくと、今年に関してはコンシューマ事業は+6%上昇、そしてヤフー・LINEが急激に上昇を遂げていて+35%、決算全体では前年に比べて3000億円ほどの売り上げ上昇となっています。
一方で営業利益を見ていくと、利益の構成比で67.9%を占めるコンシューマー事業の利益が-10%減少したことが大きく引きずり、前年と比較して営業利益は下がっています。
それでは、携帯事業を取り巻く状況というのはどうなっているか?というと、ここ最近では通信料金引き下げの動きが前菅首相によって押しすすめられていました。
そこで、ドコモはahamo、KDDIはpovo、ソフトバンクはLINEMOというサービスで2000円~3000円のプランを打ち出してきています。
また新たな通信事業者として楽天が参入し、価格競争なども始まったことで、利益率が悪化するのではないかと懸念され、株価が急落しました。
実際、このソフトバンクの2020年9月の下落は、政府主導の携帯料金引き下げの動きによって利益率が悪化するのではないかという懸念から起こりました。
同じような株価チャートというのを他の携帯会社KDDI、NTTでも見受けられます。
というわけで、前菅首相によって携帯会社の株価が総崩れしました。
ソフトバンク(9434)の決算内容!将来性は?今後の注目ポイント!
ソフトバンクの決算推移について見ていくと、売上高については2019年、2020年以降はLINEの事業統合などによって大きく上昇しています。
利益率については2021年、2022年は安定した利益を上げています。
通信インフラについては、一度加入した事業者や個人というのはなかなか抜けづらい、それに加えてソフトバンク経済圏、Yahoo 経済圏などを一回使うと次のサービスに切り替えづらい、というようにユーザーの囲い込みを行うことで、安定して利益を出せるというのが特徴となっています!
さらに、今年の決算に関しては前年比売上高+5.7%、営業利益+0.4%とやや上昇という予想になっています。
そして直近の決算は、前年比売上高が+8.9%と上昇しており、これは評価できるポイントと言えるでしょう。
一方で、営業利益に関してはマイナスが入っています。
決算資料データから見るソフトバンクの事業環境!
ソフトバンクの営業利益全体の下げというのは通信料金の値下げが大きく影響していると会社から発表されています。
一方、コンシューマー事業全体については、売上高は携帯端末の販売回復によって増収しています。
実際、ソフトバンク、Y!mobile、LINEMO全体の契約者数は伸びています。
注目すべきはやはりソフトバンクの高価格帯のユーザーについては少し減少してしまっていることです。
つまり、Y!mobileなどの低価格帯スマホが伸びたとしても、大きな利益の収入源が減少すると全体では営業利益が減ってしまうことになります。
ただし、評価したいのは全体の携帯事業者としてはスマートフォン契約数6%増ということで新規のユーザーの取り込みに成功しているところは評価できるポイントとなります。
また、それ以外に注目したいのは、ヤフー・LINE事業、物販 e コマース取扱高が前年に比べて10%伸びており、これらの事業については今後の成長が期待できると言えるでしょう。
さらに注目すべきなのはPayPay事業で、今年に関してはPayPayの決済回数は前年同期に比べて+81%となっています。
PayPay事業では、ものすごい広告費をかけたり、いろいろなキャンペーンを行ったりしてPayPayユーザーの獲得に努めてきました。
その結果、決済取扱高は2.4兆円、前年同期に比べて68%増ということで、かなりユーザーが広く浸透してきていることが分かります。
そして今年に関してはPayPayの決済手数料が有料化したことによって決済手数料が今後の新たな収益源となる可能性を示しています。
このような中小の事業者に対する決済手数料の有料化に伴い、解約するユーザーが出て来ることが懸念されていましたが、実際に有料化の発表後に解約したユーザーというのは0.1%ということで基本的には有料化しても逃れにくいのがPayPay経済圏となっています。
よって、今後もしさらなる手数料の引き上げがあったとしても抜け出すユーザーは少なく利益率の貢献に寄与するのではないかと予想されます!
ソフトバンクの株主還元政策!
最後にソフトバンクの株主還元政策について説明します。
株主還元政策としては総還元性向85%ということで配当性向81.1%、それ以外に自社株買いをして株主還元を行っています。
配当金については2020年が一株あたり85円、2021年と2020年については86円となっています。
また配当利回りの推移を見てみると、ここ数年では5.7~7.3%あたりを前後しています。
配当利回りについては大体6%くらいだと認識しておけば良いでしょう!
ソフトバンク(100株14万)を購入するのにおすすめの方法
ソフトバンクは現在株価1400円ほど、100株購入するには14万円ほどの資金が必要になります。
1銘柄に14万円も突っ込めないよ…
多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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