ソフトバンクグループ(9984)の銘柄分析!なぜ株価が下落?今後の将来性

日本株

 

ソフトバンクグループ(9984)の株価が下落!今回はその事業内容や好調な業績について分析します

 

 

この記事を読むと何がわかるか?
●ソフトバンクグループの事業内容、総資産
●ソフトバンクグループの株価推移&下落の背景
●ソフトバンクグループの業績と将来性
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ソフトバンクグループ(9984)の株価を分析!AIの将来性に期待!

ソフトバンクグループの株価・基本情報

証券コード 9984 PER —倍
株価 7179円 PBR 1.15倍
時価総額 12兆3691億円 配当利回り 0.61%

 

※株価情報等は(2021年9月10日現在)

 

ソフトバンクグループ(9984)の株価の推移(引用:株探)

 

ソフトバンクグループの株価は現在7179円、時価総額が12兆3691億円、ROE46.5%、自己資本比率22.7%となっています。

 

株価は3月16日に1万円台をつけて以来、下降し続けていて、現在は6000円近くまで落ち込んでしまっています。

 

株価自体は5月から下落し続けていますが、業績自体は決して悪くはありません

 

 

ではなぜこのような値動きになってしまっているのか?

これから解説していきたいと思います!

 

ちなみに、証券コード9434のソフトバンクの方が、スマホや通信を中心事業としている会社です

 

ソフトバンクグループ(9984)の事業内容&投資戦略

まず初めに、ソフトバンククループはどんな会社なのか?ということについてですが、

基本的には投資を事業としている会社、と考えていただいて構いません。

 

 

ソフトバンクグループには、

ソフトバンク、Tモバイル、アーム、アリババ

といった、自分たちで保有している既存の企業がいくつもあります。

 

他にも、ソフトバンクビジョンファンドの運営や、ラテンアメリカファンドへの投資というように、世界中に幅広く投資をしていたりもするのです。

 

 

 

 

特に注目な事業として挙げられるのが、AI に重点を置いた投資!!!

いま世界で未上場の AI 企業がどこから資本を調達しているのかを算出すると、

なんとその内の1割がソフトバンクグループから提供されているのです

 

これからは AI 企業の台頭が期待されています。

その研究開発のうち、10%がソフトバンク様のおかげで成り立ってる!と考えるとなかなかすごい…。

 

 

次に、ソフトバンクグループがどのような地域・業種に投資しているかについて見ていきましょう。

 

 

国・地域別では、

アメリカが34%で1位、アジア(中国以外)が25%、そして中国が23%と、

上位の3か国&地域で合計82%となり、かなりのウエイトを占めていることがわかります。

 

また業種別で見ると、

コンシューマーサービス、あとは交通、物流、最先端テクノロジー、不動産、金融…

このようなポートフォリオになっています。

 

 

 

そして、ソフトバンクビジョンファンドが上記のような投資事業で、今までどれくらいの投資損益を出してきたのかというと、その額は実に累計6兆7276億円

とてつもない金額であることがお分かりいただけるかと思います。

 

 

6兆???国家予算かな???

 

ソフトバンクグループ(9984)の総資産&保有銘柄について

今までに6兆円以上を投資事業で稼ぎ出したソフトバンクグループですが、

では現在どれくらいの資産を抱えているのか?

 

ソフトバンクグループは会社の資産について、NAV =時価純資産を数字としてよく出しています。

自分達が持っている保有株式の価値が、そのまま時価純資産になると考えてください。

 

そして現在のソフトバンクグループは、時価純資産にして26.1兆円分を持っている、と発表しています!

 

経過としては、

2014年に、アリババがニューヨークに証券取引所に上場

2016年に、半導体設計のアームの買収

…などなど、いろんな遍歴を経て、現在の26.1兆円に到達しているのです。

 

 

ただし、この NAV(時価純資産)として発表している額には、注意しなければいけないポイントがあります。

 

それは、ソフトバンクグループが上場企業以外に、未上場の株式にも投資している、という点です。

未上場の株式というのは、株式相場で価格が決まってるわけではありません。

 

そのため、

自分たちの株は〇〇円の価値があるよ!

という感じで、いくらでも言い値で資産価値を足すことができてしまうのです。

 

時価純資産に注意!過去にあったウィーワーク事件

実際に過去にあった事例としては、ウィーワークの件が該当します。

 

当時ソフトバンクグループが投資していた、コワーキングスペース企業です

 

その時に、ウィーワークには5兆円の価値があります!ということで、ソフトバンクグループは5兆円の時価純資産として計上していました。

 

 

しかしウィーワークが上場するにあたって、業務内容や業績を調べていったところ、実際には赤字垂れ流しの企業ということが発覚し、

実はこの会社、1兆円の時価総額の価値すらないんじゃない?

ということが明るみに出ます。

 

 

 

ソフトバンクグループ自体も、1兆円と想定される資産を、5兆円として組み入れていたことになります。

つまり、差額の4兆円分、高く時価純資産を見積もっていた計算になりますよね?

 

 

このようなことから、今までも水増しして純資産を大きく見せていただけで、実はそんなに投資がうまくいってないんじゃないか?

と囁かれるようになってしまいました。

 

時価純資産は信用出来る?現在の保有銘柄

一方で、現在のソフトバンクグループに関して言うと、保有している株式の内の87%が上場株です。

 

上場株は実際に株式市場で取引をされている株ですので、時価純資産に関してもある程度信用できる、というのが現状になっています。

 

過去最高収益なのになぜ?株価下落の悲しい現実…

累計6兆7000億円の収益を出してきたソフトバンクグループですが、

株価はというと、今年に関してはどんどん右肩下がりという悲しいことになっています。

 

業績が悪かったからこんなに落ちちゃったのか…

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ちょっと待ってください!

 

実はこのところの業績はものすごい良く、2020年の通期の投資収益は過去最高収益を達成し、桁違いに収益が増えています。

 

この最終益というのが、なんと4兆9000億円!!!

この数字は本当にとんでもない数字なのです。

 

と言うのも、皆さんご存知、日本が世界に誇るトヨタの今までの最高益が2兆円ほどで、それを軽く超えてくる収益となっています。

また Google の決算収益よりも良いという、ものすごい素晴らしい決算となっています。

 

こんなに良い状況にも関わらず、株価の急落が決算後に起きたのはなぜかと言うと、自社株買いがなかったこと、中国企業の不調などが要因として考えられます。

 

では、この2点について少し説明していきます!

 

自社株買い&中国企業の不調が株価に与える影響

まず自社株買いについてですが、

 

そもそも、現在のソフトバンクグループの保有株式 26.1兆円に対し、

ソフトバンクグループ自体の時価総額が10兆円ほどとなっています。

 

 

これは、

ソフトバンクグループ自体の株を10兆円で全てお買い上げした時に、

もれなくソフトバンクグループが保有している株資産の26兆円分も手に入る

ことを意味します。

 

それじゃ保有資産に対して株価が低すぎる!ということで、自社株買いを頻繁に行っていたため、株価の上がる局面が多々見られました。

 

以前紹介した、ケアネットの株式希薄化と逆のことですね(→ケアネットの記事

 

そして今回の好業績からも、自社株買いが期待されたにも関わらず、実際には行われなかったため、失望売り→株価下落とつながったのだと思われます。

 

 

 

次に中国企業の不調についてです。

現在、中国のハイテク企業の指数はどんどん切り下がり、指数全体でだいたい−40%という地獄のような相場となっています。

 

 

当然、アリババを筆頭に中国株にかなり投資をしているソフトバンクグループの株価も、この中国企業の不調のあおりを受けることに…。

 

このような懸念から、

今抱えている時価純資産額26.1 兆円が今後目減りするんじゃないか?

と考えられ、売られている側面があると言えるでしょう。

 

AI アクティブ投資信託!?投資先の将来性に期待!

今までマイナス面ばかり書いてきましたが、

 

いやいや、ソフトバンクグループはそれだけじゃないよ!

 

 

直近の決算発表では、

AI とロボット倉庫を組み合わせたオートストアや、

AI とデリバリーサービスを組み合わせたインドのSWIGGY

というように AIを活用した企業への投資も次々発表しています!

 

つまり、

ソフトバンクグループに投資する

=孫正義が主導する AI アクティブ投信に投資する

とも言い換えることができると思います。

 

そのため、

孫正義さんに着いて行くぞ!!!

という人にとってはソフトバンクグループへの投資がとても魅力的に映るはずです。

 

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ソフトバンクグループは現在株価7200円ほど、100株購入するには72万円ほどの資金が必要になります。

1銘柄に72万円も突っ込めないよ…

多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます

投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います

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