日本駐車場開発(2353)は10万円以下で買える高配当株!今回はその事業内容や業績、株主還元意識について解説します。
●日本駐車場開発の業績と事業内容
●日本駐車場開発の配当金推移、株主還元政策
●日本駐車場開発の将来性と懸念点
日本駐車場開発(2353)の好調な業績と事業内容を分析!
日本駐車場開発(2353)の株価・基本情報
証券コード | 2353 | PER | 17.2倍 |
株価 | 153円 | PBR | 5.89倍 |
時価総額 | 533億円 | 配当利回り | 3.27% |
※株価情報等は(2021年10月08日現在)
日本駐車場開発は現在の株価が153円、時価総額は533億円、PER 17.2倍、ROE 27.6%、自己資本比率29.4%となっています。
株価は9月6日に高値の186円を付けた後、急落しています。これは直近の決算が投資家の予想を下回ったことが背景にあります。
しかし、この日本駐車場開発は11期連続の増配を続けています!
投資を始めたてで資金が少ない人にとっては100株でも2万円以下で買えるのは魅力的だね!
日本駐車場開発(2353)の事業内容!
では日本駐車場開発とはどんな会社なのか、というのをまず説明していきたいと思います!
日本駐車場開発は駐車場や不動産、スポーツ・レジャーなど幅広い分野でサービスを提供する会社となります。
事業領域については、「駐車場事業」、「スキー場事業」、「テーマパーク事業」の3つのセグメントに分かれています。
それでは、それぞれのセグメントについて簡単に説明していきます!
駐車場事業
駐車場事業では、直営駐車場の管理、駐車場のコンサルティング・マネジメントなどを行っています。
特徴的なものとして、大規模な建物で併設が必要とされる大規模ビル向けの駐車場のメンテナンス・管理などを担っています。
普通のコインパーキングなどの競合とはあまり争わないビジネスモデルとなっているね!
スキー事業
スキー事業は日本スキー場開発株式会社という子会社が行っている事業で、岐阜や長野、群馬などでスキーリゾート地を運営しています。
夏はアウトドアアクティビティ向けのサービス、冬はスキー場というように季節によって提供するサービスを変えることで1年中需要を取り込むことができる、というのが強みとなっています。
テーマパーク事業
テーマパーク事業は日本テーマパーク開発という子会社が担っており、テーマパークの経営企画及びコンサルティング、また夏の別荘地の分譲や仲介、リフォームなどを行っています。
具体的にテーマパークとしては、那須ハイランドパークなどを運営しています。
日本駐車場開発(2353)の業績推移!なぜ、コロナ下でも業績好調?
それでは、このような3つのセグメントからなる日本駐車場開発の事業推移はどうなっているのでしょうか?
業績に関しては2020年に一度落ち込んでしまったものの、そのあとは回復基調となっており、今年の予想は前年比売上高+6.8%、営業利益+37.9%ということで3年ぶりの最高売上を達成する見込みとなっています。
2020年7月の決算は少し下がってしまいましたが、それ以降の決算では増収増益を重ねられたということでコロナ下でも業績を伸ばせている銘柄と言えるでしょう!
駐車場事業やスキー事業、テーマパーク事業それぞれについてコロナの影響はどうだったのか?について見ていきましょう!
スキー場事業に関しては、大きく売上を減らし、赤字転落しています。
減収減益の理由として、コロナによる緊急事態宣言の発令や外出自粛の継続などが挙げられます。
一方、メイン事業となっている駐車場事業に関しては、コロナ下でも売上を伸ばしており、それほど大きな影響を受けなかったとされます。
月極駐車場やビジネス利用としての駐車場などについては、基本的に1度契約を結んでしまえばストック型として収入を得られるビジネススタイルとなっています。そのため、コロナなどの不況にかかわらず安定して収益を上げることができます。
また、新規顧客の開拓や経費削減による利益確保、企業買収による新たな駐車場の確保なども、コロナ下で売上を伸ばすことができた理由となっています。
テーマパーク事業については、緊急事態宣言などによる影響を受けやすい事業となり、2020年7月までは赤字となっていますが、その後は急回復しています。
コロナの影響を受けやすい事業の業績をどうやって急回復させたのかな?
コロナ下でも顧客を取り込む戦略として、近隣学校に対して修学旅行の誘致、就労体験学習などを行っていきました。
さらに評価すべきポイントとして、那須工業という会社をM&Aにより吸収するだけでなく、その後も業績改善に努めたことが挙げられます。
コロナ下により、スキー場事業は影響を受けてしまいましたが、テーマパーク事業に関しては独自の努力によって経営を回復させ、駐車場事業については安定したストック収入により損益を賄うことができています。このことから、コロナ下でもしっかりと経営できている企業と言えるでしょう。
日本駐車場開発(2353)の配当金推移
それでは、日本駐車場開発の配当金推移・株主還元意識はどうなっているのか、見ていきましょう。
日本駐車場開発は「12期連続増配を予定、毎期、増収・増益・増配を実施していく方針」と述べており、株主還元には積極的な企業となっています。
実際に配当金推移を見ても毎期増配しており、今年に関しては5円配当ということで直近10年間で配当金も2倍近くに増えています。
ただし注意していただきたいのは、配当性向は50%〜60%と高めの水準であることです。
今後も増収増益を続けていけば配当金を出してくれる企業であると言えますが、業績が傾いてくると配当金を守るのが厳しくなってくることも考えられます。
しかし、短期的な業績の悪化に対しては業績が落ちた2020年の7月の際にも配当金を守ったということで株主還元意識はかなり高く、株主を大事にしている企業といえるでしょう。
日本駐車場開発(2353)の今後の将来性・懸念点
駐車場事業に関してはストック型収入となっているため、安定して収益を得ることができますが、スキー場事業やテーマパーク事業についてはやはりコロナの影響を非常に受けやすい事業モデルとなっています。
先ほど説明したように、今年に関しては前年に比べて営業利益では37.9%回復と7月に予想されていましたが、その後に緊急事態宣言が発令されたこともあり、悪影響が懸念されています。
しかし、日本駐車場開発はコロナ下においても経費削減・経営努力をしっかり行ってきた企業であるため、ワクチンの普及や緊急事態宣言解除後の業績についてはかなり期待したいところではあります。
もう一つの懸念点としては、海外駐車場事業についてはあまりうまくいっていないことです。
タイ・韓国を中心に事業成長を伸ばすと発表していますが、この海外事業が今後どうなっていくか、注目していきたいところとなります!
投資初心者におすすめの投資方法・1株購入
今回は、100株で2万円以下の銘柄を紹介していきました。しかし、実際にはこのような少額で買える銘柄は少なく、投資の選択肢を狭めてしまうことになるでしょう。
日本には投資金額が上がってしまっても、良い銘柄というのが多くあるよ!
しかし、1株あたりが高い銘柄というのは、100株購入するとなると多くの資金が必要となってきます。(例えば、1株2000円の銘柄を100株購入するのに20万円必要というように。。。)
1銘柄に20万円も突っ込めないよ…
投資家初心者にとって、このような金額を1銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます。
投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います。
幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。
このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします。
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