信越化学(4063)の銘柄分析!好調な業績推移&半導体市場の今後と将来性

日本株

 

 

今回は信越化学(4063)の業績や、直近の決算内容、半導体市場の将来性について紹介していきます!

この記事を読むと何がわかるか?
●信越化学工業の業績と事業内容
●信越化学工業の配当金推移、株価推移
●信越化学工業の半導体世界シェアと将来性
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信越化学(4063)の好調な業績と事業内容を分析!

信越化学の株価・基本情報

証券コード 4063 PER 21.6倍
株価 18900円 PBR 2.68倍
時価総額 7兆8749億円 配当利回り 1.59%

 

※株価情報等は(2021年9月30日現在)

 

信越化学工業(4063)の株価推移(出典:株探)

 

 

信越化学の現在の株価は18900円、時価総額は7.87兆円、PERが21.6倍となっています。

また、ROE 10%と稼ぐ力があり、自己資本比率 83.7%からは安定した経営をしている企業であることが伺えます。

 

 

ちなみに、多くの半導体銘柄というのは去年の11月頃から急激に値上がり!!! 

 

この動きは11月から2月にあった半導体ブームが影響していると思われます。

 

 

信越化学もこの恩恵を受けていて、11月に14000円ほどだった株価が押し上げられ、大体17000〜20000円を推移していくような相場となっています。

 

このレンジを抜けて株価が上がってきた時は、株価の急上昇も期待されるため注目していきたいところです!

 

このように順調に株価を伸ばしていっている信越化学なのですが、

 

そもそも半導体ブームって何?

 

ということも含め、事業内容や業績から信越化学の今後を分析していきましょう!

 

信越化学(4063)の事業内容!シリコンウエハーで世界トップシェア

今回は信越化学を半導体』というキーワードに沿って紹介していくのですが、

信越化学のセグメント別の売上を見ていくと実は半導体ではなく、

塩化ビニールや化成品事業が4697億一番大きな割合を占めていることがわかります。

 

 

半導体より化成品に注目したほうがいいの???

と混乱する方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで次に営業利益に注目してみましょう!

 

 

 

このグラフを見ていただけるとわかると思いますが、営業利益ではシリコンウエハー(半導体シリコン)が塩ビ・化成品部門を逆転しています!!!

 

 

売上高が小さくても、利益が大きく出ることから、企業の稼ぐ力という意味では半導体シリコン(シリコンウエハー)が非常に重要な部分であることがおわかり頂けると思います! 

 

 

またシリコンウエハーの世界シェアを見てみると、なんと31.4%のシェアをこの信越化学が占めていて世界1位! 

世界の半導体の30%は、信越化学が作った半導体シリコンからできていると考えるとすごいな!

さらに、世界シェア3位に位置している SUMCO (3436) という日本の企業もあります。

SUMCOの世界シェアは24.4%で、信越化学と合わせると、世界中の半導体チップの原料のうち半分以上が日本で作られている計算に!

 

これって、すごくないですか!?

 

半導体って?シリコン?スマホなど身近なものに使われている原材料

ではそもそも、シリコンウエハー(半導体シリコン)って何?どんなことに使われているの?ということについて説明していきます。

 

皆さんはパソコンスマートフォンをお持ちですか?

 

これらには CPU」や「GPU」 と呼ばれる半導体チップが入っています

この半導体チップは半導体の上に微細な回路などを引くことで形成され、現在では様々な電子機器に搭載されています

そして、このような 半導体チップの材料として使われる半導体素材としてシリコンが使われており、特に半導体チップ向けの基盤となるような超平坦面に加工されたシリコンをシリコンウエハーと呼びます。

 

 

 

ここで、

あ!CPUなら知ってる!Core i5 とか Core i7とか!

 

アップルとかインテルが有名だよね!

 

 

聞き馴染みがあるものとして、このようなものを想像するかと思います。 

 

もちろんこれは間違っていません。

少し寂しいことですが、日本の企業でCPU チップの分野においてインテルやアップルなどを脅かす存在は存在していません…。

 

しかし「半導体メーカー」という括りで見れば、決してアメリカ一強!というわけでもないんです!

 日本にも、半導体を作る工程で世界をリードするような企業が存在しています 。

 

日本だってすごい! 

 

そもそも半導体ができるまで、シリコンウエハーに多くの工程が重ねら、最終的に半導体チップとなります 

 

この工程全てで非常に緻密な精度高度な技術力が求められるのです。 

 

半導体シリコン加工工程(出典:SUMCO)

 

こうして出来た半導体チップは、今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。

 

スマート家電ビットコインのマイニング、AI による自動運転の未来も、大量に半導体チップを使うことで実現が近づいている技術です。

 

 

どんどん半導体が消費されている現在、当然ですが需要は世界的に急増しているため、 

   需要 >>> 供給    

という状態になってしまい、あちこちで半導体不足が起こっています。

 

 

この影響により、たとえば自動車メーカーでは、

車の製造に必要な半導体が確保できない!

ということで生産を停止していたり、減産予定を発表していたりします…。

 

世はまさに、半導体争奪戦の時代!
半導体の原料となるシリコンウエハーの需要も急拡大!

 

熱い!右肩上がりの成長を期待される半導体市場の展望

次に、この半導体市場の将来性について見ていきましょう 。

 

 

市場規模は順調に拡大していて、4125億ドルだった2020年に対して、

10年ごとに1125億ドルずつ増加していくようなスピードで今後も成長していくと予測されています!

 

 

1125億ドルを日本円に換算すると、約10兆円ずつ成長していくということになります 。

 

このような右肩上がりの成長予想を見ていると、

やっぱり半導体銘柄は今後も熱そう!

と感じますよね!

 

 

実際に、2015年以降半導体銘柄は軒並み上がっていて市場成長を先取りするかのように株価が上がっていっているという現状があります 。

 

信越化学(4063)の決算内容!業績⬆︎配当金⬆︎

ということで、半導体市場が世界中から期待の眼差しを向けられているとわかったところで、

いよいよ信越化学の決算を見ていきましょう!

 

通期の決算予想は、いずれも前年よりプラスに転じる予想を出してきていて、

売上高が+13.6%、営業益が+23.7%となっています。

 

 

また第1四半期の決算を見て行くと、売上高が前年比+20.8%、営業益が+41.7%と、とても良い決算となっています !

 

信越化学(4063)の四半期ごとの決算(出典:株探)

 

 

営業利益率が大体20〜30%で、とても稼ぐ力が強いのも特徴です !

 

 

次に配当金を見ていきましょう 。

 

信越化学(4063)の1株配当推移(出典:マネックス証券)

 

配当金は2012年から2015年にかけて100円を維持してきました。

 

しかし、ここ5年間は毎年増配!ということで、 2020年に200円を超えてきた配当金が、2022年予想では300円まで増えています

配当金が3倍になった!!!

 

しかもここで注目して見たいのが配当性向です。

 

一般的に増配をしていくと配当性向が上がっていく傾向にあるのですが、信越化学は業績も共に伸びていっているため配当性向は大体30%で推移しています。

 

 そのため今後も堅調に配当金を増やしていってくれるんじゃないかな?という期待が持てるかと思います! 

 

 

また、現在の配当利回りは1.59%となっています。

そこまで高くはない…

 

しかし、ここ5年間で配当金が2倍以上に増えているということを鑑みると、

自分が買った時の株価に対しての現在の配当金という意味では実際の1.59%という数字よりもっと大きい利回りになっているのではないでしょうか?

 

 

このことから、株主への還元の意識も高い企業と言えるでしょう!

半導体市場の拡大も相まって、今後の成長も期待できる企業と言えそうです!!!

 

信越化学(100株189万)を購入するのにおすすめの方法

信越化学(4063)は現在株価18900円ほど、100株購入するには189万円ほどの資金が必要になります。

1銘柄に189万円も突っ込めないよ…

 

多くの個人投資家にとって、このような金額を一銘柄に投資することは勇気がいることであり、また、分散という観点からもリスクが高すぎます

投資をする上では分散が基本!1銘柄に集中投資は大きなリスクが伴います

幸い高配当株の場合は、1株購入の場合でも配当金が支払われます。

このため、1株購入が可能な「Line証券」などを使い、自分の資金量に応じた株数を購入することを強くお勧めします

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